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・ダブルトップ・ダブルボトムの見つけ方を知りたい
・ダブルトップ・ダブルボトムでエントリーしたけど、負けてしまう。
・ダブルトップ・ダブルボトムを正しく使って、勝率を上げたい。
こういった疑問に答えます。
ダブルトップ・ダブルボトムは有名なチャートパターンですので、みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。
この有名なダブルトップとダブルボトムですが、これらを使って実際に「きちんと利益を残せている」という人は少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、ダブルトップ・ダブルボトムは教科書的な使い方をしていてもリスクリワードが悪いため、利益を残すことが難しいからです。
この記事でダブルトップとダブルボトムの正しい使い方を覚えて損小利大のトレードができるようになりましょう。
本記事の内容
・ダブルトップ・ダブルボトムのエントリー方法「リスクリワードの良い手法で損小利大のトレードをしよう」
・ダブルトップとダブルボトムの手法で勝率を上げる方法「勝率を上げるために意識すべき3つのポイント」
ダブルトップとダブルボトムの見つけ方「利益の残しやすい見つけ方」
教科書的なダブルトップ・ダブルボトム「ネックラインは斜めに引こう」
ダブルトップ・ダブルボトムと聞いて皆さんは何を想像しますか?
おそらく大半の方が以下のような形を想像するのではないのでしょうか。
「このネックラインを超えてエントリー」が教科書的な手法ですよね。
もちろんこの手法でうまく利益方向に伸びて行くこともありますが、大半は戻しをつけてから利益方向に伸びることの方が多いですし、リスクリワードも良いとは言えないですよね。
これはなぜならネックラインの引き方が間違っているから。
ネックラインの引き方は「真っ直ぐ」ではなく、「斜め」です。
ネックラインはまっすぐ引くときもありますが、圧倒的に斜めの方が割合は多いです。
なぜならきれいなダブルトップ・ダブルボトムはそれほど多くないからです。
教科書的なきれいな形をしたダブルトップ・ダブルボトムはまず出てこないと思っていたほうがいいでしょう。(出てくることもあるが、ごくまれです。)
ネックラインを斜めに引くことで、なにがいいのか。
それは以下の通りです。
ネックラインを斜めに引くメリット
順番に解説していきます。
リスクリワードがいい
前述したとおり、ネックラインブレイク後はそのまま利益方向に伸びていくよりも、押し戻しをつけてから利益方向に伸びるほうが圧倒的に多いです。
そのため、斜めに引いたネックラインまで押し戻しを待ってからエントリーすることで、リスクリワードの良いトレードができるようになります。
このときにネックラインを超えて押し戻してくる場合もありますが、前回の高安値を実体で割らない限りは問題ありません。
実体で割れたらもちろん損切りしましょう。
押し戻しの位置をある程度予測できる
ネックラインでのレジサポ転換を狙うことで、押し戻りの位置が明確に分かります。
仮に本来斜めにネックラインを引くべき場面で、真っ直ぐ横にネックラインを引いた場合、「レジサポ転換でエントリーをしよう」と思ったていた場所よりも大きく割れているのでエントリーは出来ませんし、どこで反転するのかも全くわかりませんよね。
そのため、ネックラインは斜めに引いて押し戻しをしっかりと待ってからエントリーしましょう。
利益の出やすいダブルトップとダブルボトム
ダブルトップ・ダブルボトムは頻出チャートパターンなので、エントリー機会がたくさんあります。
ですが手当たり次第にエントリーして良いわけではありません。
数あるダブルトップ・ダブルボトムの中にも、機能しやすい(利益の出しやすい)ものがあるので、その場面絞ってエントリーするようにしましょう。
機能しやすいダブルトップ・ダブルボトム
それぞれ順番に解説していきます。
天井圏、底値圏でのダブルトップ・ダブルボトム(エリオット波動3波&5波の終了)
天井圏、底値圏で発生するダブルトップ・ダブルボトムは言い換えれば、エリオット波動3波、5波の終了と同じです。
「エリオット波動ってなに?」という方はこちらの記事をご覧ください。
【簡単】エリオット波動の見つけ方。波の習性を理解してエントリーや利確の精度を高めよう。
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エリオット波動を知らない方のために簡単に説明すると、エリオット波動とは基本的に上昇5波、下降3波からなる相場サイクルのことです。
このエリオット波動は5波を作った後(一連の相場サイクルが終了した後)は調整もしくは、反転(新たな相場サイクル)のために大きく逆方向に動きます。
このタイミングでダブルトップ・ダブルボトムを狙うと、機能しやすいです。
押し戻しでのダブルトップ・ダブルボトム(エリオット波動3波の開始)
エリオット波動3波の起点となる部分で、ダブルトップ・ダブルボトムが出た場合も機能しやすいのでおすすめのエントリーポイントです。
エリオット波動2波の押し戻しの候補としてよく反転することが多い値が、フィボナッチ38.2%、50%、61.2%です。
この押し戻しの候補地点で、ダブルトップ・ダブルボトムが出現したときにエントリーすることで、勝率が高くリスクリワードの良いトレードができます。
フィボナッチの引き方に関しては【FX】本当に効くフィボナッチリトレースメントの引き方・使い方を徹底解説。「フィボナッチをマスターしてトレンドの押し戻りを見極めよう」の記事をご覧ください。
フィボナッチリトレースメントは押し戻りを見極めるのに非常に役に立つツールです。
正しい引き方、使い方を覚えて損小利大、リスクリワードのいいトレードができるようになりましょう。
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長期の時間軸でチャートパターンを認識しよう
チャートパターンは長期の時間軸ほど機能しやすく、短期の時間軸ほどノイズが多くなり難しくなります。
また短期の時間軸でトレードすると、値幅も狙えず利確タイミングも難しくなりがちです。
それはなぜならfxの基本原則は短期足<長期足だからです。
![](https://fx-academia.com/wp-content/uploads/2022/10/cropped-フクロウ圧縮.png)
「短期の時間軸でここまで狙える」と思ってエントリーして結局利確目標まで届かず、戻ってきてしまい損切り。
という経験はありませんか。
これは長期の時間軸が優先されるからです。
短期の時間軸でチャートパターンが出ようが、長期の時間軸で意識されるラインがあればそこで反発する可能性は高く、結局最後は長期の流れに押し戻されてしまうのはよくあることです。
だからこそ長期の時間軸でチャートパターンを認識するのがいいでしょう。
ダブルトップ・ダブルボトムのエントリー手法「リスクリワードの良いエントリー手法で損小利大のトレードをしよう」
エリオット波動1波に対してフィボナッチを引く
エリオット波動1波似対してフィボナッチリトレースメントを引き、38.2%、50%、61.2%付近でのプライスアクションを確認します。
エリオット波動1波はトレンド最後の押し安値(戻り高値)を抜けた波のこと。
このときにエリオット波動の1波が押し安値(戻り高値)をどれくらい抜けているかによって、1波の押し戻りの深さの予測が立てやすくなります。
この1波の抜けが大きいほど押し戻りは浅くなり、抜けが小さいと押し戻りは深くなる傾向があります。
つまり強いトレンドほど押し戻しは浅くフィボナッチ23/6% ~ 38.2%などで反応することが多く、弱いトレンドほど押し戻しは浅くフィボナッチ61.2%~76.4%で反応する事が多いです。
チャートパターンの確認
フィボナッチで意識される値付近で、ダブルトップ・ダブルボトムを確認できたらエントリーです。
この時に注意するべきポイントとして、チャートパターンを確認してエントリーした時間軸と決済の判断に使う時間軸は一緒のものにしましょう。
例えば、1時間足でエリオット波動のカウントをしており15分足でダブルトップ・ダブルボトムが見られた場合、利確目標を1時間足で決めるのではなく15分足で決めるということ。
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これは前述した「長期の時間軸が優先される」に関連するのですが、短期の時間軸を根拠にエントリーした場合は長期の時間軸を根拠にエントリーした場合よりも狙える値幅は小さくなります。
例えば15分足のダブルボトム形成後、上昇するも勢いが弱く反転。
結果1時間足レベルでダブルボトムもしくは逆三尊を作りに来た場合、15分足を根拠にエントリーしたポジションはせっかく含み益があったのに、損切りということになってしまいます。
だからこそ、エントリーに使う時間軸と、決済に使う時間軸は同じものにしましょう。
利確と損切りの位置
利確目標は大きく分けて2つあります。
チャートパターンの時間軸がエリオット波動のカウントの時間軸と同じ場合
このときの利確目標はエリオット波動の3波は1波の値幅分以上伸びるという性質を利用して、3波が1波の値幅分伸びたところを利確目標とします。
*紫点線 : 利確ライン 赤点線 : 損切りライン
チャートパターンの時間軸がエリオット波動のカウントの時間軸と異なる場合
このときの利確目標はダブルトップ・ダブルボトムでの利確基準を採用し、直近の目立つ高安値 or 天井(底)からネックラインの値幅と同じ分伸びたところを利確目標とします。
以下の画像は先程の4時間足でエリオット波動のカウントをした画像です。
このとき15分足でダブルトップを見つけたのであれば、利確目標はダブルトップの天井からネックラインまでの値幅分伸びたところになります。
実際その後大きめな戻しが来ており、ネックラインで反発後伸びていますよね。
このチャートではその後も伸びていっていますが、再度4時間足ベースで三尊を作る動きになることもあるので、15分足でのダブルトップをエントリー基準としたのであれば利確基準も15分足に合わせましょう。
損切りラインはダブルトップなら山の少し上、ダブルボトムなら谷の少し下に置くといいでしょう。
更に損切りラインを狭めたい方は、2つの山(谷)を線で結んだところをローソク足の実体で抜けたら損切りすると損失を更に抑える事ができます。
ダブルトップとダブルボトムの手法で勝率を上げる方法「勝率を上げるために意識すべき3つのポイント」
勝率を上げるためのポイント1 : 横軸
みなさんは横軸を意識したことはありますでしょうか?
縦軸(価格)は誰もが重視するのに対して、横軸(時間)はそれほど重要視されていないですよね。
この横軸、縦軸と同様にとても重要なものです。
fxで利益を挙げているトレーダーのほとんどが横軸を見てエントリーや決済の判断に使っています。
横軸でわかること
どれくらいの時間をかけてチャートパターンが形成されるか
例えば以下の画像を見てみると、上昇、下降、上昇と上昇局面にある相場で上昇に要した期間が同じとなっていたり、ダブルトップの2つの山を作るのに要した期間が同じくらいですよね。
要するに機能しやすいチャートパターンというのは横軸が同じくらいで意識されているものが多いということ。
なぜ横軸が意識されていると機能しやすいのかというと、横軸が意識される → チャートパターンがきれいに形成される → よって多くのトレーダーが認識できるので機能しやすくなる。
ということ。
ある一定期間の値動きの強さ
急上昇、急下落した後ってすぐ戻ってきたり、全戻しになったりすることってありますよね。
実はこれも横軸が関係していて、急上昇したらその分急下降する可能性が高く、急下降したらその分急上昇する可能性が高いです。
この横軸の関係が分かっていると、変なところでエントリーすることも少なくなりますし、決済ポイントもしっかり待つことができます。
勝率を上げるためのポイント2 : 形
先程の横軸の話と重複しますが、形がきれいだと多くのトレーダーに認識されるので機能しやすくなります。
横軸だけでなく、縦軸でもきれいにチャートパターンを作ってきた場合はより機能しやすくなるので、勝率もより高くなるでしょう。
ダブルトップ・ダブルボトムは頻出のチャートパターンのため、見極めが大切です。
まだ腑に落ちない所があれば、この記事を繰り返し読んでしっかりと使いこなすことができるようになりましょう。