トレンドラインって何?なんのために引く?
テクニカル分析をする時にトレンドラインを引くといいと聞くけど、引き方・使い方が分からない。
引いたトレンドラインが全然機能しない。
こういった疑問に答えます。
トレンドラインを引けるようになると、ひと目見てトレンドを把握出来るようになります。
しかしこのトレンドラインの引き方が分からないという方は多いのではないのでしょうか。
この記事ではトレンドラインの引き方から具体的な手法まで解説しています。
正しいトレンドラインの引き方を覚えて、fxでの勝率アップを目指しましょう。
本記事の内容
・トレンドラインの正しい引き方と使い方「メリット・デメリット解説」
・トレンドラインを効果的に使う方法【応用】
トレンドラインとは?「トレンドラインが機能しない原因3つ」
トレンドラインとは?「トレンドラインの役割と使い方」
トレンドラインはトレンドができているところに引くラインのことです。
ではそのトレンドラインは何のために引くのでしょうか。
トレンドラインの使い方
順番に解説していきます。
押し目、戻り目の反発を期待できる。
トレンドラインを引くことで、どこで反発しそうかの場所が分かります。
上昇トレンドならばトレンドラインと重なる場所が押し目になり、下降トレンドならばトレンドラインと重なる場所が戻り高値となります。
このトレンドラインを使ってエントリーする際には上位足とトレンドが重なっていることを確認してエントリーするようにしましょう。
そうすることで損切りを浅くしてリスクリワードの良いトレードをすることができます。
トレンド終了の予兆となる
トレンドラインはトレンドを可視化したものです。
よくある勘違いとして、トレンドラインを抜けたからと言ってトレンドが終了した訳ではありません。
なぜならトレンドラインが割れても、ダウ理論的にはまだトレンドは継続しているからです。
ダウ理論に関しては、【簡単】ダウ理論とは?ダウ理論を使った手法の稼ぎ方徹底解説「まだ稼げていない方必見です」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
そのため上昇トレンドに引いていたトレンドラインが割れたからと言って、「上昇トレンドの終わりだ!売ろう!!」となってはいけません。
じゃあいつになったら売っていいの?
それは上昇トレンド最後の押し安値を抜けて下降トレンドに転換したのを確認してからだよ。
こうやってトレンド転換直後のトレンド開始を狙うことでトレンドの初動を取ることが可能になり、とてもリスクリワードが良く、期待値の高いトレードをすることができます。
トレンドラインの角度からトレンドの強弱を見極める
トレンドラインを引くときにはそのトレンドラインの傾きも意識することで現在のトレンドの強弱が分かります。
トレンドの角度 | トレンドの特徴 |
---|---|
急角度のトレンド | トレンドが長い間継続しないし、 トレンドラインの機能としても弱い。 急角度のトレンドラインを根拠に トレードするのは難しい。 |
45°のトレンド | トレンド継続しやすく、 トレンドラインの機能としても強い。 45°のトレンドはトレンドラインが 機能しやすいので、押し戻りでの トレードが狙えます。 また、抜けた際にもレジサポ転換 する可能性も高いのでトレード しやすいです。 |
45°よりも 緩やかなトレンド | チャネルとして機能する。 チャネル=斜めのレンジ。 チャネルはレンジと一緒と考えて |
トレンドラインが機能しない原因3つ
順番に解説していきます。
トレンドラインは下位足ほど機能しない
トレンドラインを使ってエントリーする際にははなるべく上位足に引くようにしましょう。
それは下位足だとトレンドラインを引いてもすぐに抜けてしまったりして機能しにくいためです。
じゃあ下位足には全くトレンドラインを引く必要がないのかと思うかもしれませんが、下位足にも引くことで下位足のトレンド状況を把握することができます。
なので下位足のトレンドと上位足のトレンドが重なるところを狙うことができるので、下位足にもトレンドを引く意味はあります。
実際は機能しているが、機能していないと思っている。
トレンドラインはいつか必ず抜けます。
そんなの当たり前じゃん。って思うかもしれません。
ですが自分で引いたトレンドラインを過信しすぎてしまうと、「トレンドラインにタッチした時に反発するからエントリーしよう。」と反発するのが当たり前かのように思ってしまったりするのです。
その結果、いざ抜けた時に慌てて次にするべきこと(新たにエントリーや、損切り)が分からなくなってしまいます。
大事なことは、トレードシナリオをいくつか持っておいて、都度冷静に対処することです。
シナリオ2 : トレンドラインを抜けた場合。
シナリオ3 : トレンドラインを抜けたけど、再度戻ってきた場合。
トレンドラインでの反発でエントリー、というシナリオしか持っていない人は、そのシナリオ通りに行かなかったときに必ず焦ります。
ですので、トレンドラインを抜けたあとは再度このトレンドライン付近まで戻ってきてレジサポ転換を確認したらエントリーしよう。など、複数のトレードシナリオを用意しておくと良いでしょう。
トレンドラインの引き方が間違っている
そもそもトレンドラインの引き方が間違っていたら機能しませんよね。
「トレンドラインは目立つ安値や高値を線で結ぶだけ」このような認識でいると正しいトレンドラインは引けていない可能性があります。
次の項で正しいトレンドラインの引き方を詳しく解説していきますので、しっかりと腑に落としてくださいね。
トレンドラインの正しい引き方と使い方「メリット・デメリット解説」
トレンドラインの正しい引き方
トレンドラインはトレンドができているところに引きます。
ではトレンドとはなんでしょうか。
トレンドの定義
下降トレンド:高値、安値を切り下げている
トレンドラインはこのようにトレンドが出来ているところに引きましょう。
トレンドラインを引くメリット・デメリット
・利確・損切りの基準になる
・現在のトレンドを可視化できる
・ある程度反発しそうな場所がわかる
・自分の引いたラインを過信しすぎてしまう
・引きすぎるとチャートが見ずらい
一つずつ順番に解説していきます。
利確・損切りの基準が明確になる
fxにおいて利確及び損切りの基準を明確にするということはとても大事なことです。
断言します。
fxは感情でトレードしているうちは絶対に勝てるようにはなれません。
現在、含み益がでていて「もうちょっと伸びそうだからまだ持っておこう」、と感情に任せてポジションを持っていたらいつの間にか戻ってきていて損切り。
こんな経験ありませんか。
このようなことを無くすためにどうすればいいのか。
それは機械的にトレードすること。
つまり、fxのルールを明確にしてエントリーや、決済などを機械的に行うことが大切だよ。
トレンドラインを例にすると、既に含み益のポジションは持っていて今は強い上昇のトレンドの最中なので、このトレンドラインを抜けたら絶対決済しよう。などです。
このようにルールを明確化すれば感情に左右されることはなくなるので、余計な感情をなくしてトレードができるようになります。
損切りに関しては、【悲報】fxに損切りしないで勝つ手法はありません。「損切りなしで勝つ」という考えは今すぐ捨てましょう。で解説しています。
現在のトレンドを可視化できる
トレンドを可視化することで、自分が今どの値幅でどっちの方向にトレードしているのかが明確になります。
特に上位足にトレンドラインを引くことで、下位足などの短期的な動きに惑わされなくなるので落ち着いてトレードできます。
ある程度反発しそうな場所がわかる。
チャートはテクニカル分析なしだと、どこで反発するのか予想が付きません。
しかし、トレンドラインを引くことである程度反発しそうな場所が判明します。
絶対に反発するわけではないので、トレンドラインを引いて反発しそうな場所でのトレードシナリオを複数作るといいでしょう。
自分の引いたラインを過信しすぎてしまう。
先程述べたことと少し重複するところがありますが、fxに絶対はありません。
自分の引いたラインで絶対に反発するということはないのです。
しかし、初心者の頃はトレードシナリオを複数用意するということが重要と頭で分かっていても実際に出来ないということが多いので、トレンドラインで反発することしか考えれなかったりするんですよね。
ぼくもそうでした。
fxは確率論であって、他よりも期待値の高く優位性のあるところを見つけて利益を出すゲームです。
なのでラインを引いたら、そのライン付近で起こるであろう値動きを複数パターン想像して、その値動きになったらリスクリワードを計算してトレードする。
fxはこの一連の動きを繰り返すだけです。
最初は難しいかもしれませんがトレードをするときは必ずトレードシナリオを複数用意しましょう。
そして自分のトレードシナリオにないものはトレードしない、また外れたものはすぐに損切りすることが大事です。
引きすぎるとチャートが見づらい
トレンドラインは引こうと思えば割とたくさん引けてしまいます。
そのためトレンドラインは厳選して引く必要があるのです。
ぼくは上位足だけに絞って引くようにしています。
なぜなら下位足ほどトレンドラインは機能しなくなるし、上位足に引いておくことで長期の流れに逆張りすることもなくなるからです。
このように複数の時間軸を分析してトレードをすることをマルチタイムフレーム分析と言います。
マルチタイムフレーム分析に関しては、【FX】マルチタイムフレーム分析とは?「環境認識には必須です。」で解説しています。
マルチタイムフレーム分析を使えば、期待値が高く優位性のある場所でトレードをすることが出来るようになるので、この機会にぜひマスターしましょう。
トレンドラインを効果的に使う方法【応用】
トレンドラインを引く時に注意すべきポイント
これは大事なことなのでもう一度言います。
トレンドラインを割る = トレンド転換ではありません。
なので、「上昇トレンドにラインを引いてトレンドラインを割ったから、売ろう」というトレードは絶対にしないでください。
じゃあどうするの?
上昇トレンド最後の押し安値を抜けて下降トレンドに転換するのを待つ、もしくは再度高値を更新して上昇トレンドのトレンドラインを引けるようになるのを待ちます。
自分が分かるところだけトレードすれば良いのです。
fxの相場にはトレンドとレンジの2種類の値動きしかありません。
上位足と同じ方向でトレンドが出ているなら、順張りでトレードする。
レンジならば上限、下限を狙ってトレードする。
わからないところは触らないです。
チャネルの作り方
先程トレンドラインの角度のところで少し出てきましたが、チャネルはトレンドラインを複製すれば作ることが出来ます。
基本はレンジと同じと考えてください。
損切り浅くして上限、下限を狙ってリスクリワードの良いトレードする。
fxは難しく考えすぎないことが大切です。
シンプルだけど、適当にトレードすることはやめましょう。
一回、一回のトレードを大切に、自分のお金を着実に増やすためにもしっかりと知識を身に着けて実践で活かしていきましょうね。