リスクリワードとは何?重要と聞くけどなぜ。
勝率は高いのに、お金が増えない。
リスクリワードの計算方法を知りたい。
こういった疑問に答えます。
fxで稼いでいる人は当たり前に意識しているリスクリワード。
例え勝率が高くてもこのリスクリワードを意識していないと、fxではいつまで経っても勝ち続けることは出来ません。
リスクリワードを使って資金管理を行うことで損失を抑えて、しっかりと利益を残すことができます。
この記事でリスクリワードの考え方を学んで、実践で使えるようにしましょう。
本記事の内容
・リスクリワードの計算方法「勝つために必要な勝率が分かります」
・fxで稼げるか稼げないかは過去検証で決まる。【過去検証は必須です】
あなたがfxで勝てないのはリスクリワードが原因?「fxで稼ぐために適切なリスクリワードを設定しよう」
リスクリワードとは
リスクリワードとはその名の通りリスク(損失)とリワード(利益)のことで、損失と利益の比率のことをリスクリワードレシオ(risk reward retio)といいます。
fxで勝ち続けるためには、トレードごとにリスクリワードを計算してその損失が利益に見合ったものであるかどうかを判断し、トレードをしていかなければなりません。
リスクリワードなしでは勝ち続けられない理由
リスクリワードなしではfxで勝ち続けることはできません。
なぜなら、勝率100%で毎回勝ち続けることは不可能だからです。
ですのでリスクリワードを使った取引で、一回一回の勝率が低くても最終的には利益を残せるようなトレードをしましょう。
5回連続で勝ち続けてこれまでの勝率100%、合計損益が5000円だとします。
でも6回目のトレードで6000円の損失を出してしまったら最終的な合計損益はマイナス1000円です。
このようにいくら勝率が高くても、リスクリワードを計算しないでトレードをしていると、その期待できる損失が期待できる利益に見合っていない場合に大きな損失を生み出してしまいます。
コツコツドカンの典型的なパターンだよね。
勝ちトレーダー(fxから退場しない人)は取引する前にリスクリワードを計算して、そのトレードの利益がリスクに見合っているかどうかを判断しています。
リスクリワードが悪ければそこではエントリーしないので無駄な損失を避けることができ、最終的に残る利益も大きくなるのです。
なのでみなさんも取引する前にはリスクリワードの計算は必ず行いましょう。
リスクリワードの計算方法はのちほど解説いたします。
リスクリワードと勝率はどちらが重要?「結論、両方とも重要です」
結論から言ってしまうと両方とも重要です。
リスクリワードが高い手法は勝率が低い傾向にあり、勝率が高い手法はリスクリワードが低い傾向にあります。
私たちがfxで勝ち続けるには、”一定のリスクリワードと勝率” が必要になるので両方とも高いことに越したことはありません。
では、一定のリスクリワードと勝率とはどれくらいでしょうか。
次の表は「あるトレード手法において将来どれくらいの確率で破産してしまうか」を数値化して表で表したものです。
・バルサラの破産確率【資金率(口座の資金に対する一回のトレードの損失額の比率)を5%で計算したもの】
破産確率の目安としては、「1%以下」が良いとされています。
そのため私たちがfxで勝ち続けるために目指すべきリスクリワード及び勝率は表の緑色の部分です。
リスクリワードの計算方法「勝つために必要な勝率が分かります」
リスクリワードの計算方法
リスクリワードの計算方法は以下のとおりです。
一回のトレードでの期待できる利益が5000円、期待できる損失が2500円の場合 リスクリワードは以下のとおりです。
5000 ÷ 2500 = 2 この場合リスクリワードは2となります。
リスクリワードレシオの計算方法
リスクリワードレシオの計算方法は以下のとおりです。
例えば勝率40%で一回のトレードの利益が8500円、損失が5000円で10回トレードした場合、リスクリワードレシオは以下のとおりです。
勝ちトレードの平均利益は 8500円 × 4 = 34000円
負けトレードの平均利益は 5000円 × 6 = 30000円
34000 ÷ 30000 = 1.1333…
この場合リスクリワードレシオは1.13となります。
リスクリワードレシオは平均利益と平均損失が同額だと 「1」になります。
リスクリワードレシオが1以上だと損小利大のトレードとなり、これを続けていくことでしっかりと利益を残せていくことが出来るでしょう。
fxで勝つために必要な勝率 【自動計算できます】
下記の自動計算機能を利用すれば、簡単にリスクリワードとあなたに必要な勝率が計算できます。
エントリーする前にしっかりとリスクリワードを計算し、期待値が高く将来的に利益を残せるようなトレードをしましょう。
STEP 1
トレードの期待できる利益と期待できる損失を入力「金額ベースでもpipsベースでも構いません。」
そのトレードのリスクリワードレシオが求められます。
STEP 2
STEP 1で求めたリスクリワードレシオを入力すると、そのトレードで稼ぐために必要な勝率(損益分岐点 ”0” を達成するための勝率)が分かります。
そのリスクリワードレシオの場合、その勝率以上あれば利益が残るということだよ。
*数値は半角で入力してね
STEP 1
STEP 2
fxで稼げるか稼げないかは過去検証で決まる。「リスクリワードの良い手法2つ紹介」
リスクリワードの良い手法「2つ紹介」
リスクリワードの良い手法を2パターン紹介します。
順番に解説していきます。
レンジトレード
レンジは3点つけると、レンジ形成とみなします。
レンジトレードはレンジの4点目を狙ってエントリーをする手法なのですが、この時に注意するポイントがあります。
注意するポイント
レンジトレードはレンジの幅にもよりますがリスクリワード2から4以上を狙えるため、見つけたら積極的に狙いましょう。
レンジ相場に関しては、レンジ相場でも簡単に稼ぐ方法。「レンジの見極め方、立ち回り方を理解して方向感のない相場でも勝てるようになろう」で解説しています。
トレンドの初動
そもそもトレンドの定義とは?
・上昇トレンドならば高値切り上げ、安値切り上げ。
・下降トレンドならば高値切り下げ、安値切り下げ。
トレンドの初動を狙うトレードは、トレンド終了後の新しいトレンドが出来るところを狙います。
トレンドが終了するタイミング
トレンドが終了するタイミングは上昇トレンドなら、最高値を作った押し安値を抜けたとき。
下降トレンドなら、最安値を作った戻り高値を抜けたときです。
なぜこのタイミングでトレンドが終了するかと言うと、ダウ理論では「トレンドは明確な転換シグナルがない限り継続する」としているからです。
ダウ理論に関しては、【簡単】ダウ理論とは?ダウ理論を使った手法の稼ぎ方徹底解説「まだ稼げていない方必見です」で詳しく解説しています。
注意するポイント
15分足でトレンド転換の初動を狙ってエントリーする際には、上位足(1時間足)に順張りすることが大事です。
例えば1時間足(上位足)が下降トレンドのときに、15分足(下位足)が上昇トレンドであるならば、15分足のトレンドが崩れたところを狙って、売りでエントリーを狙えます。
このように、下位足のトレンドが崩れたところを狙うと上位足に対して順張りになるので、リスクリワードの良いトレードが出来ます。
また、この時に4時間足で引ける重要な水平線が近くにある場合はトレードは控えるのが無難です。
例:4時間足の下降トレンドの目線の転換点が近くにある場合
トレンドの初動を狙うトレードは上位足に順張りすることで大きな利益を狙うことが出来るので、リスクリワードが良いトレードになりやすいです。
順張りに関しては、【初心者必見】順張りのやり方・手法を徹底解説。「負けたくないなら順張りでエントリーしよう」で解説しています。
また上位足の分析を行うことで下位足でより精度の高いエントリーが出来るようになります。
この複数の時間足を分析することによって、各時間足でのトレンドの方向を把握(環境認識)する方法のことをマルチタイムフレーム分析といいます。
マルチタイムフレーム分析に関しては、【FX】マルチタイムフレーム分析とは?「環境認識には必須です。」で解説しています。
過去検証でチェックするべきこと
ある手法がきちんと使えるものなのか、その手法でトレードを繰り返した際に最終的に利益が残るのかを調べるためには過去検証が必須です。
過去検証でチェックするべきことは、手法の勝率とリスクリワード。
手法の勝率とリスクリワードが分かれば、その手法を使って将来安全に稼げるのか(破産しないか)を知ることが出来ます。
過去検証と聞いて「うわ、めんどくさいからいいや。」と思った人は一生稼げない可能性が高いよ。
なぜなら過去検証なしに、その手法が機能するものか否かは分からないからです。
なのでみなさんも過去検証はしっかりと行って実際のトレードに活かしましょう。